大人になれば知っておきたい保証人の話①
こんにちは、人生お役立ちブログの寺前です。
今回は「保証人」についてのお話です。
『保証人』という言葉をご存じでしょうか?
学校で「借金の保証人だけはなるな」と教えていることが多いため「言葉は知ってい
る」という方も多いかと思います。もしかすると知人や身内の方に「保証人になってく
れないか?」と言われたことがある、という方もいるかもしれませんね。
(因みに私は知人から言われたことがあります。)
学生時代であれば、保証人=危険なもの=お願いされても断る。でOKです。
実際、リスクを伴うものが大半のため、その認識で間違いありませんが「具体的にどう
危ないの?」と言われると言葉に詰まる方も多いです。
今回はそんな保証人についてお話ししていきます。
【そもそも保証人とは?】
『保証人とは、主たる債務者がその債務を履行しない場合に、その履行をなす債務(保
証債務)を負う者をいう』Wikipediaより
少し難しい言葉が書かれていますが、「債務」とは分かりやすく言えば「借金」のこと
です。
そして、「債務を履行しない」とは「借金を返済しない」という意味で、「債務者」と
は「借金をしている人」という意味です。上記の文を簡単な言葉に置き換えると、
『保証人とは、借金している人がその借金を返済しない場合に、その借金を負担(肩代
り)する人のことをいう』という文になります。
(※なお借金に限らず債務には様々な形があります)。
(「債務者」の反対を「債権者」と呼びます。)
【保証人の事例】
BさんはAさんから100万円を借り、CさんがBさんの保証人となった。
Aさん ←――→ Bさん ←――― Cさん
(100万貸した) (100万借りた) (Bの保証人)
(100万貸した) (100万借りた) (Bの保証人)
例えばこの状況でBさんが何らかの理由でAさんに100万円返せなくなった場合、
CさんがBさんの保証人として、この100万円をAさんに返済します。
この「Bさんが返済できなくなった際に代わりに返済する」というものが保証人です。
【保証人になるリスク】
上記事例の場合、Cさんが(Bさんの)保証人になるリスクは
【Bさんが借金を返済できなくなった場合にAさんから100万円を請求される。】
というものです。ただし(後で説明しますが)このリスクとはCさんが通常の「保証人」
だった場合です。)
【保証人には種類がある】
実は「保証人」にはいくつか種類があります。
例えば通常の『保証人』の他に『連帯保証人』『根保証(の保証人)』『物上保証人』な
どがあります。
略すると全て「保証人」と呼べますが、それぞれ全くの別物であり、リスクの種類や大
きさが大きく異なるため、混同すると非常に危険です。
因みに先程【保証人になるリスク】として紹介したものは、Cさんが通常の「保証人」
であった場合のリスクです。仮にCさんが「連帯保証人」であった場合は内容も大きく
変わります。
次回はこの保証人の中でも特に混同が多い、通常の「保証人」と「連帯保証人」につい
て、その性質やリスクの違いについてお話ししていきます。
寺前