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年間1万件、意外と身近な相続争い そろそろ知っておきたい相続のこと(初心者編)

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人生お役立ちブログの寺前です。

今回は、相続争いについてのお話です。
争いということでネガティブなタイトルですが、「知っていれば」避けられる部分だからこそ事前にしっかりと学んでほしい分野です。

初心者編ということで、難しい言葉は極力省いています。読んで頂いて「あ~相続ね~、やっぱり勉強しないとイカンな」と思って頂ければ私としては成功です。
それに加えて「〇日から勉強しよう!」など行動計画まで立ててもらえれば大成功です。ちなみに「ウチは財産なんて殆どないし、関係ないな、、、」と思った方、特に危ないです。

さて、それでは始めます。
「相続」というものあります。色々パターンはありますが、親が亡くなりその財産を子が引き継ぐ(相続する)ケースが一番多いです。ドラマなどでも題材になることが多いので、「言葉や意味くらい知ってるよ!」という人も多いのではないでしょうか。

さてこの「相続」、何事もなく進めば問題ありませんが、大きな金額が動くため、どうしても関係者間のトラブルを誘発しやすいのが現実です。このトラブルこそいわゆる「相続争い」です。

ドラマなどで相続を扱う際、登場人物は大概ろくでもない目にあいます。
そしてドラマだけの世界かと思いきや、結構現実的な内容だったりします。
ただし、1つだけドラマと現実には決定的に異なる部分があります。


相続争いは相続財産が少ない家庭ほど多い
ドラマの相続争いでは亡くなった人物が資産家であることがほとんどです。
そのため相続争い=お金持ちの争い、の図式が頭に刷り込まれている人が多いですが、現実は逆です。
相続争いは裁判に至るものだけで年間1万件以上あります。この内、財産1000万円~5000万円の争いが1番多く全体の4割。次いで財産1000万円以下が全体の3割です。

「ウチは預金に5000万円もないよ~」という方、相続財産は現金だけではありません。家の建物や土地、車なども相続財産です。それらを足し込むと5000万円という金額は存外身近な数字なんです。

 

さて話を戻します。
相続争いとは基本的に金銭トラブルです。

よく耳にするのは兄弟姉妹間での争いですね。両親が他界し、例えば兄弟2人だけが相続人となった場合、遺書などなければ通常は財産を2分の1ずつ兄と弟で相続することになります。ここで仲良く分け合えれば問題ないのですが、、、
例えば弟がこんなことを言い出します「兄さん、僕は財産の2分の1じゃあ納得しないよ!父さんに介護が必要になった時、ずっとそばにいて助けたのは僕だ!それに比べて兄さんは実家に顔も出さなかったじゃないか。当然僕の方がたくさんお金を貰うべきだ!」。これに対し兄が言い返す。更に弟が言い返す。お互い悪い部分の探し合い。そして収拾がつかなくなり裁判へ。

 

よくあるパターンです。
「ウチは兄弟仲いいから大丈夫!」と言う方も多いですが、「兄弟だから」「仲がいい」だからこそ、一度揉めだすと怖いです。互いに弱い部分を知ってますからね。更ににここに兄弟それぞれの奥さんが口を出したりすると目も当てられません。

 

遺言状

さて、ここで遺言状の登場です。
遺言状とは、本人が生前に相続する人宛に書いた手紙のようなものですね。
この手紙に【兄は財産の3分の1、弟は財産の3分の2を相続させる】と書いておくと、その内容が法的効力を持ち、その通りに財産が分配されるというものです。
相続の場合、亡くなった本人の意思こそが一番重要であると考えられているため、その意思を書いた遺言状の内容が重要視されるわけです。先程の兄弟のケースもそうですが、生前に遺言状を書くだけで「遺言状に書いているなら・・・」と、不要な争いを回避できることが多いです。

 

長くなってきたのでまとめます
・相続争いは意外と身近なものであること
・兄弟、仲が良くても油断してはいけないこと
・対策として遺言状の作成があること
・相続争いは「知っていれば」回避できること

以上です。

今回は事例を交えて相続について書いてみました。
相続って人生でも数える程のことなので、どうしても対策を怠りがちになりますが、実際に争いに発展してしまうと、まずハッピーエンドはあり得ないんですね。
それって誰も望まないことじゃないですか。だからこそ少しだけでも知識として知っておいて欲しいのです。相続関連については少しずつ掘り下げながら、引続き書こうと思っていますので、少しでも参考になればと思います!
まずは「知ろうとする!」これを行動として実践頂ければと思います!
それでは!